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書評:しんがり

 

この正月休みに「しんがり」清武英利著を読みました。

 

1998年に自主廃業に追い込まれた山一證券の最後の物語である。

 

2600億円もの隠れ借金をどうすることもできなくなった末の破綻劇

 

自主廃業を発表して以降、お客さんへの清算業務と、不祥事に対する内部調査と言う2つの大きな、そして後ろ向きな仕事が持ち上がった。

 

会社がなくなるのを前に、人々は我先に次の就職先を探しだした。

そんな中、会社に踏み止まって清算業務や内部調査を行なった人達がいた。

 

負け戦さで全軍が退却するさ中、踏み止まって敵の追撃を防ぐ「しんがり」の役目を果たした人達の物語である。

 

証券会社のメインストリームは営業だ。

後方部隊の業務管理部門と言うのは日の当たらない、何方かと言えば疎まれる部署。そこに属する彼らがしんがりを務めた。

 

内部調査においては明るみになるのは理不尽な組織のルール。

直言をした人間が左遷され、不正に手を染め、秘密を共有する人間が出世する。

 

この物語を書いたのが元読売ジャイアンツGMだった清武英利氏と言うのも趣深い。

清武英利ナベツネに反旗を翻した清武の乱の清武氏だ。

 

昨今貴乃花親方と相撲協会の対立が話題だが、会社や組織のありかたと言うか

 

サラリーマンなら経験する組織の理不尽を改めて考えさせられた一冊だった。

 

1998年と言うと不況の真っ只中で、今のように転職しやすい環境ではなかった中、自分の家族や仕事をかけて組織に対抗するのは大変な胆力が必要だったと思う。

 

でも登場人物は言っている「どこかで誰かは見ていてくれる。なんとかなるもんだよ」

 

自分は早期リタイアを目指しているから組織に対抗したり、上司に刃向かって辞めることはありだと思う人間だ。

 

会社なんか、しがみつく価値のあるものだと思わないから。

いつ辞めてもいいように備えよう。

納得できないことに出くわしたら、

怖いものはないわけだから、自分の正しいと思った道を歩もう。そう言う思いを強くした。